2024-04-26

本草綱目

江戸時代の本草家・医者は、李時珍の「本草綱目」を読んでいました。ミツバチや蜂蜜についての情報も基本的にそれから得ていました。そのようなわけで、江戸時代のミツバチや蜂蜜についての知的水準を知るには「本草綱目」を押さえておく必要があります。

https://dl.ndl.go.jp/pid/2575797/1/4

翻刻されたものはこちらです。

https://zh.m.wikisource.org/wiki/%E6%9C%AC%E8%8D%89%E7%B6%B1%E7%9B%AE_(%E5%9B%9B%E5%BA%AB%E5%85%A8%E6%9B%B8%E6%9C%AC)/%E5%8D%B739#%E6%9C%AC%E8%8D%89%E7%B6%B1%E7%9B%AE%E5%8D%B7%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%B9%9D%E7%9B%AE%E9%8C%B2

地名についてはピンと来ませんが、意外と読めるものですね。

2024-04-12

今年の越冬率

今年の冬は、貯蜜切れで凍死した群れが1群、ダニ害で消滅した群れが1群あったのみで、95%以上が越冬に成功しました。越冬中に女王蜂がいなくなった群れもありましたが、どれも蜂で充満し多くの貯蜜を残しています。

当養蜂場で、医薬品を含む化学物質の一切の使用を止めてから4年以上になります。今は砂糖水給餌も行っていません。代用花粉についてはそもそも与えたことがありません。セイヨウミツバチでも、化学物質不使用、無給餌で問題なく飼育することができるのです。

この成果は、化学物質を排除したダニ防除(雄蜂巣房刺し、温熱療法)と、優良系統を選抜し続けた結果でしょう。拙著『ミツバチのダニ防除』(農文協、2022)に、そのノウハウを克明に収めていますので、是非読んで実践してみてください。