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夏の花粉源植物ヒマワリ

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夏は草木が青々と茂っていますが、花は少なくミツバチにとって受難の季節です。

この時期は花蜜だけでなく花粉も不足気味になります。無論そうしたことはミツバチにとって都合が悪いことなので、わたしは夏に咲く花を植えています。

昨年は蕎麦にチャレンジしましたが、今年はヒマワリです。

ヒマワリはありふれた鑑賞用植物ですが、産業的には重要で、油を取るために大量栽培されています。油以外にも鳥や小動物の餌としても用いられています。

一般的にヒマワリは、播種は春頃に行い、数日で発芽し2か月ほどで開花します。この地域では概ね6月末から7月始めから9月頃まで咲きます。この時期はちょうど蜜枯れと重なります。

これはファイヤーバードという園芸種です。高さ5,60cm程度の草丈で赤色の花弁が特徴です。
3月18日に種を植え込み、4月7日に発芽を確認しました。
通常は数日で発芽するので、気温が足りていなかったのでしょう。

5月半ばの様子です。しっかりしてきました。
6月の頭の様子です。
そして6月の半ばに蕾が付きました。
この2週間後に上の写真のとおり、立派な花が咲きました。

ヒマワリでも種として購入すると高価なものです。しかし、安価にヒマワリの種を購入する方法があります。
ハムスターの餌を直播きしました。本来は埋め込んだ方が良いのですが、数が多いので地面に落としただけです。
それでもわずか数日で発芽しました。開花には2か月を要します。
夏の間には咲く予定です。

生はちみつの発酵について

ハチミツの保存性にまつわる俗信

蜂蜜は永遠に保存できると信じている人は珍しくありません。確かに、糖度が非常に高いことからかなり長期にわたり保存は可能ですし、また「エジプトのピラミッドで発見された蜂蜜が云々かんぬん」とまことしやかに語られていることからも、そのように信じてしまっても無理はありません。

それでも、エジプトのピラミッド云々の話は事実が歪められており間違っていますし、蜂蜜も長期においていれば、いずれ食するのに適さなくなります。

https://phobc.blogspot.com/2012/08/blog-post_25.html

なぜなら、蜂蜜も発酵するからです。別の言い方をすると腐るからです。もっとも、「腐る」といっても「アルコール発酵」するという意味ですが。

蜂蜜に含まれる糖類以外のもの

蜂蜜の成分は、8割が果糖やブドウ糖などの糖で、2割が水です。しかしそれだけではありません。それ以外に様々なものが含まれています。その様々なものの中には野外に存在する雑菌や酵母等があります。

考えても見てください。ミツバチは野を駆け巡って花の蜜を集め巣に持ち帰り濃縮作業に携わっていますが、そうするにあたり下足を脱ぐわけでもなくシャワーを浴びるわけでもありません。ミツバチは、ブラッシングをするとはいえ、「ホコリまみれ」のまま蜂蜜作りをしているのです。

そのため、蜂蜜には甘味以外の様々なものが混入しているのです。

蜂蜜が発酵しにくい理由

蜂蜜に空気中に存在する雑菌が含まれているとしても、蜂蜜は簡単には腐りません。糖度が高いからです。80%前後の高い糖度の蜂蜜は塩辛と同じで、腐敗発酵させる雑菌を殺したり活動を止めたりしています。

そのため蜂蜜は、糖度が高い状態が維持されるなら腐敗や発酵が進むことはなく、かなり長期にわたって保存することができます。

蜂蜜がアルコール発酵する原因

それでも実際に何年も保存することは難しく、生の蜂蜜なら一年も保たなくても不思議ではありません。蜂蜜が空気中の水分を吸ってしまうからです。瓶の蓋を開けるたびに蜂蜜は湿気て行き、蜂蜜内で眠っていた雑菌や酵母が活動を再開します。糖度が下がれば下がるほどよく活動するようになります。もし水を加えたりするなら、早速腐敗し始めることでしょう。

では、蓋を開けなければ良いのでしょうか?完全に密閉されることはないので蓋を開けな…

上荘養蜂場の蜂蜜

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ミツバチを飼っているなら誰もが採蜜をするものです。わたしも例外ではなく、この季節になると蜜を絞ります。

もっとも、わたしは蜂蜜を採って売るためにミツバチを飼育しているわけではありません。わたしが目指しているのは、強いミツバチの保護とその増殖です。
現代のミツバチは、蜂蜜ではなく砂糖水を飲まされ、花粉ではなくビール酵母を食べさせられて育っています。ミツバチは毎日懸命に働いて花蜜と花粉を稼いで来ているというのに、それらは取り上げられ代わりに粗末な食事を与えられているのです。

ミツバチは豚や牛や鶏や労働者と同じく、一円でも多く儲けようとする資本主義の犠牲になっているのです。このような搾取を行い続けて人類に明日はあるのでしょうか。
本来的に蜂蜜は蜂の餌であるべきです。

上荘養蜂場では、蜂が蜜を集めすぎて産卵圏を圧縮している場合に限って採蜜を行うようにしています。

ヘアリーベッチの種取り

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およそ1か月にわたって咲き誇ったヘアリーベッチも枯れ草になってしまいました。
上は花が終わり、鞘に実をつけた頃の様子です。まだ緑色ですね。

下は、役割を果たしたところです。鞘の中に熟した実が詰まっているのが透けて見えます。
今年のヘアリーベッチは枯れてしまいましたが、土壌を肥やし、多くの蜜を提供してくれました。

見た目は地味で雑草のようでも、その生産性は膨大なものです。
来年さらに多くの花を咲かせ環境を豊かにしてくれることを願い、種を収穫しました。

養蜂場ができてから--放置竹林問題

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養蜂場は周囲が竹に覆われています。

既に竹の地下茎が侵入してしまっているため、この時期になるとタケノコが生えてきます。
放っておくとまたたく間に立派な竹に成長してしまうので、見つけ次第駆除しています。
成長しきった竹は切り倒し、1年ほど乾かしてからハンマーで叩き粉々にして処分しています。

また、養蜂場はもともと笹が覆っていたので今も生えてきます。一度刈ったとはいえ地下茎は残ったままだからです。笹を完全に駆除するには掘り起こして地下茎をすべて取り除かなければなりません。
農作物を植えるわけではないのでそこまで本気の駆除は行っていませんが、表土が削れて現れた地下茎は、その都度引き抜いています。これを繰り返していれば、いつかは笹を駆逐することができるでしょう。

流行りの蜜源植物ヘアリーベッチ

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養蜂の世界にも流行り廃りがあります。蜜源植物にも「ブーム」があり、ある時は大いなる誤解に基づいて「エキウム」がもてはやされた時期もありました。しかしそれは今は下火になっています。

同じ頃流行った蜜源植物に「ヘアリーベッチ」があります。なお、「ヘアリーベッチ」は「フェアリーベッチ」ではありません。ヘアリーベッチは”Hairy vetch”でHから始まります。Fではありません。

外観は一見、カラスノエンドウに似ていますが、花の数はヘアリーベッチの方が多く、その分蜜の量も多くなっています。

蜜源植物としてもてはやされているのは、主にその繁殖力です。下の画像は、加古川の河川敷(池尻橋よりも下流)で繁茂しているヘアリーベッチです。
10年ほど前から5月中旬になると加古川河川敷が赤紫色に染まるようになりました。

もっとも河川敷の群生地は上荘からは距離があるため、当養蜂場のミツバチが往復するには荷が重すぎます。そこで、養蜂場に蒔くことにしました。
3月中旬に撒きましたが、開花までに2か月しか時間が残されておらず、時期的にはギリギリでした。

なお、一般的にヘアリーベッチは、蜜源植物としてよりもむしろ雑草抑えや緑肥として用いられており、開花予定の前年の秋頃に撒くのが普通のようです。
種子です。仁丹よりは大きく、正露丸よりは少し小さいくらいでした。
殻は硬めなので、土に埋め込む必要があります。
播種からずっと観察していましたが、発芽しているようには思われず、播種時期を逸したと思い諦めていましたが、5月中旬になって突如開花しているのを発見しました。播種からちょうど2か月経過していました。

来年にはこぼれ種から多くの花が咲くことを期待しています。

ニセアカシアの開花と養蜂場の花々

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5月4日に上荘のあちこちでニセアカシアの開花が始まりました。
ニセアカシアは例年5月中旬に咲くことが多いのですが、今年は例外的な早さでした。
このような一足早い開花は今年の異常な暖冬の影響ゆえです。

一方でこちらは夏蕎麦の花です。5月8日に開花しました。昨年も7日開花でしたのでほぼ同時期に開花したと言えます。
冬の間から既に存在していた植物と、種の状態で冬を越した植物とでは暖冬の影響の受け方が異なるというわけです。
(ところで、2月16日に発芽した夏蕎麦はその後枯れてしまいました。)

暖冬は必ずしも蜂群にとって良いわけではありません。蜂群の成長と流蜜のタイミングがずれるからです。

さて、上の夏蕎麦は昨年開花したもののこぼれ種が発芽したものです。
しかし養蜂場には、蒔いていない花も顔をのぞかせています。
一昨年までは笹しか生えていなかったところに、蒔いたわけではないレンゲが咲きました。
スミレも同様です。
一体どこからやってきたのでしょうか。
ヘビイチゴです。イチゴのような白い小花を咲かせていました。
その他にも、ホトケノザやカラスノエンドウも咲いていました。

おそらくは昔に蒔かれていたものが笹の妨害を受けなくなり咲くことができるようになったのだと考えますが、生命力の高さには驚かされます。

ハチはなぜ大量死したのか--農薬による蜂群崩壊

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蜂群崩壊

4月上旬にある強群が蜂群崩壊を起こしました。その群れは昨年から常に強勢を保ち続けた期待の星でした。

ひっきりなしに行われていた外勤が控え目になったように思われ、蓋を開けてみたところごっそり減っていました。内勤蜂の数も減っており、すべての蛹を温めることすらできていません。
死骸も床に転がったままです。

メカニズム

蜂児の世話がままならないということは、外勤蜂が外で死んだだけではなく、内勤蜂が巣箱内で寿命よりも早く死んでいったことを意味します。つまり、内勤蜂は外勤蜂が持ち帰った毒、すなわち農薬を食べたということです。

毒ならば外勤蜂が口にした時点で外勤蜂が死に、それを巣に持ち帰ることはなさそうに思われますが、その毒の濃度が直ちに死ぬほど濃くなかったため巣に持ち込まれました。その「薄い毒」は巣内で濃縮され、致死レベルに達しそれを食べた蜂が死んだわけです。

昨年の大量死

同じことは昨年の4月にも起きました。

ハチはなぜ大量死したのか--農薬

近所のどこかで花に農薬が撒かれたのでしょう。