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7月, 2021の投稿を表示しています

ミツバチとレモンバーム

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「 意外と軟弱なヘアリーベッチ 」の続きです。 レモンバームというシソ科の植物があります。別名は、ギリシャ語で「ミツバチ」を意味する「メリッサ」です。ミツバチという名が与えられているくらいなので、さぞ有力な蜜源植物だと思われがちですが、これがまったく見向きもされません。 この白い小花にミツバチが訪花しているのを見たことはこれまで一度もありません。なのに一体どうして「メリッサ(ミツバチ)」などという名が与えられているのかは長年の謎です。納得の行く答えはまだ見つかっていません。今後も見つかりそうにありません。 このレモンバームを植えているのは、蜜源植物としての利用を期待したものではなく、含有成分のシトラール目当てです。シトラールとは、レモンなどの柑橘類に含まれている成分です。爽やかな香りがするのが特徴です。この成分にヘギイタダニ忌避効果があるので試してみたくなり、植えた次第です。 もちろんこれもオレガノと同じで、少しの葉を入れた程度ではどうにもならないでしょうが、少しくらいは期待できるのではないかと思っています。 「養蜂場ができてから--カボチャと獣害」に続きます。

昆虫たちはどこに消えた?

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ミツバチの天敵にシオヤアブがいます。これによってコロニーが全滅することはありませんが、スッとミツバチに近づき捕まえて体液を吸います。逃げ足は速く、なかなか捕まえられず腹立たしい害虫です。 シオヤアブは夏に1か月ほど現れて、真夏になればいなくなります。悩まされるほどではありませんが、いなくなって欲しい類の虫です。 しかし今年はなかなか現れず、見かけるようになっても例年の半分といった印象です。昨年はオオスズメバチも、特にキイロスズメバチも数が少なく奇妙に感じていましたが、シオヤアブまで減っているのは不気味です。上荘の環境が悪化していることの証拠となると思いますが、何が原因でこうなっているのかまでは分かりません。 世界的な昆虫減少が起きている このような昆虫の不気味な減少は上荘だけの問題ではなく、世界規模で起きています。この問題は、ナショナルジオグラフィック誌日本版2020年4月号で警鐘が鳴らされていました。 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/041700245/ この原因については、世界的な温暖化現象の文脈で語られることが多く、そうなのかも知れませんが、ネオニコチノイド農薬が原因かもしれませんし、はっきりした事を述べることができないもどかしさがあります。また、原因が分かったところで私がどうにかできるものでもない無念さもあります。

意外と軟弱なヘアリーベッチ

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「 今年のヒマワリ 」の続きです。 3月末から3か月間にわたって咲き誇ったヘアリーベッチもほぼ終了しました。 この3か月の間、驚くべきことに養蜂場のミツバチはほとんどヘアリーベッチを訪花することはありませんでした。河川敷に行けばヘアリーベッチ畑で乱舞しているミツバチを見るのは容易いことなのに、養蜂場ではまったく見向きもされなかったのです。 ヘアリーベッチが蜜を出していなかったわけではありません。スジボソコシブトハナバチは熱心にヘアリーベッチを訪れていたからです。また、ミツバチが遠くの蜜源植物に気を取られていたわけでもありません。ヘアリーベッチの横に生えていたレンゲやヤグルマギクには訪花していたからです。 こうした事実から言えるのは、ヘアリーベッチはヤグルマギクよりも魅力のない蜜源植物であるということ、また春の上荘エリアではヘアリーベッチよりも有力な蜜源植物が他にあるということです。 わたしは河川敷のヘアリーベッチとミツバチを見て非常に有力な蜜源植物だと考えましたが、それは蜜源が乏しいエリアでの話だったのです。わたしの養蜂場では用なしでした。何事も実際に試すことが重要であることを痛感します。 しかしこのことによってヘアリーベッチの価値が下がるわけではありません。ヘアリーベッチは緑肥としても使えますし、レンゲ同様に根粒菌によって土壌を栄養豊かにしてくれます。また、雑草抑えの役割を果たしてくれます。 この写真はヘアリーベッチが役割を終え、枯れた様子です。枯れ草が地面を覆い雑草の伸張を防いでいます。荒廃農地の草抑え役として使い出はあるようです。 他にも発見がありました。河川敷を征服したかのように見えるヘアリーベッチは、さぞ繁殖力の高い駆除困難植物と思われるかもしれませんが、押し返すだけで枯れてしまいます。意外と軟弱者です。 ところで、ヘアリーベッチは「適切な管理が必要な産業上重要な外来種」に指定されています。これはアレロパシーで他の植物を枯らす可能性があるからです。耕作放棄地などで撒く分においてはむしろ適切と言えるでしょう。 「 ミツバチとレモンバーム 」に続きます。

圃場整備事業によって失われたもの

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都台の坂を下ったところの分岐にある、かつてのPHSのアンテナが建てられていたところ、カーブの見通しを遮る迷惑な構造物と認識されているところには、上荘地区における圃場整備事業を記念した「竣工記念碑」が建てられています。 今でこそ田植えや稲刈りは機械で行われていますが、千数百年もの間、上荘ではそれらは牛や人手によって行われてきました。当時はそれしか方法がなかったので、圃場整備の必要はなかったのでしょうが、近代農業は機械で行いますし、また、すでにモータリゼーションの波は押し寄せていましたから、クルマや農耕機が通ることができる農道の整った四角い田畑にする必要がありました。 圃場整備は1979年(昭和54年)から1986年(昭和61年)に亘って行われました。これはわたしがちょうど小学生の頃の出来事です。しかし、そんな大事業が行われていた印象はありません。それでも、通学路に、道路側ではなく田側にフェンスが立てられたことは記憶しています。フェンスを立てるなら道路側でないと子供の安全は保たれないわけですが、それよりは田の方に入ったり落ちたりしないことが重視されたのだと思います。 上の画像は 国土地理院が 1965/06/09(昭40)に空撮したものです。クリックすると大きく表示されますので、ご覧いただきたいのですが、見土呂の湿地だった「水泥」以外はアートのような田ばかりです。 https://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=145449&isDetail=true こちらは1977/12/11(昭52)のもので、圃場整備直前のものです。桃山が開発され都台になっている以外ほとんど変わりがありません。 https://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=338910&isDetail=true このような昔ながらの田園風景は、圃場整備によって無くなってしまいましたが、無くなったのはそれだけではありません。「 井ノ口の清水 」も無くなりました。 それは、「井ノ口村の西7、800mのところにある井坂池の下の蓮池のそばにあった」と伝承されています。「 井ノ口の清水 」の記事の中では、「『井坂池』もその下の『蓮池』も、どの池

今年のヒマワリ

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「 タイムの花はヘギイタダニ駆除に有効か 」の続きです。 これは「サンフラワー」というヒマワリです。巨大なロシアンヒマワリと比べると小ぶりですが、絵に描いたようなヒマワリです。昨年は蜜源枯渇期のお盆の頃に咲きました。今年は4月中旬に蒔いたので、昨年よりも早く咲きました。 昨年、 ペットの餌を買ってばら撒いて 開花に到達したのは僅か2輪でした。発芽はしたのですが、ほとんどが雑草に日光を奪われてしまったのです。昨年採った種も貧弱で不安が残りましたが、今年は場所が良かったのか、ちゃんと土に埋めたからか、まずまずの発芽率です。 播種から10日でご覧のとおりです。 発芽から1か月と少しでここまで成長しました。 ヒマワリとは何の関係もありませんが、アナグマです。発芽した日の写真を調べていたら出てきたのでアップしました。 「 意外と軟弱なヘアリーベッチ 」に続きます。