投稿

7月, 2019の投稿を表示しています

蜂蜜以上のもの

イメージ
先月6月、梅雨に入る前に蜂蜜(ハニー、honey)を収穫しました。 この春に上荘町で咲いていた花から蜂たちが集めた花蜜(ネクター、nectar)を、蜂たちが巣の中で夜な夜な濃縮し出来上がったのがこれです。 蜂は、吸った花蜜(ネクター、nectar)を「蜜胃(胃の少し上にある蜜を溜める腔)に溜めます。その花蜜は「蜜胃」にある酵素と混ざり、花蜜とは異なる別のものになります。その酵素がまざった花蜜は8割が水分なのですが、9割程度蒸発させられ蜂蜜(ハニー、honey)になります。 採蜜する理由 蜂の貯金ともいうべき蜂蜜を失敬するわけですが、そうすることは蜂にとってもメリットがあります。巣の中に蜜ばかりが溜まってしまうと産卵するスペースがなくなってしまいます。そうすると、蜂は増えなくなり遂には滅びてしまいます。 しかし、定期的に採蜜するなら産卵スペースは確保され、蜂は増殖を続けます。採蜜は蜂の繁殖に一役買っているのです。 上荘がつまった蜂蜜 一般向けの通俗的な本には、セイヨウミツバチの行動半径は2、3kmと書かれています。しかし、まともな論文は、通常は半径5、6km、最大で半径12kmまで飛んでいくと報告しています。 上荘の場合は特に蜜源に恵まれており、養蜂場のすぐそばに花がたくさん咲いているので、12km先まで飛ばなくても町内で十分蜜を集めることができているように思われます。 そのようなわけで、上の写真の蜂蜜は、この春に上荘で咲いた花の蜜でできているものと思われます。分かっているものだけでも、桜、タンポポ、レンゲ(ゲンゲ)、シロツメクサ、柿、蜜柑、ニセアカシア、栗が咲いていました。それら以外にも無数の花が咲いていましたから、それら数多の花の蜜がブレンドされ上の蜂蜜になったというわけです。 蜂蜜以上のもの 蜂は花蜜から蜂蜜を作りますが、作り出しているのはそれだけではありません。むしろそれは蜂が作り出すものの一部でしかありません。 より重要なことに、蜂は花々に実をつけさせてもいます。実がなるのは数か月後のことですが、上荘で稔る実のいくらかはミツバチが稔らせたものです。ミツバチは蜂蜜だけに留まらず、豊かな実りをも産み出しているのです。 「 上荘養蜂場の蜂蜜 」に続きます。

長慶寺山古墳群

イメージ
「 心中池の謎 」の続きです。 下池から流れる小川が西に流れを変えたところに、標高45mの「長慶寺山」があります。「長慶寺古墳群」はその丘のような山の上にあります。 長慶寺ができるよりも遙か昔、4世紀中頃にその頂上に前方後円墳(1号墳)が造られました。その後その前方後円墳を中心に、その他円墳や方墳が6基造られました。 大陸とのつながりの可能性 それから1000数百年経った 1955年(昭和30年)、両荘中学校の地理部によって発掘が行われました。その発掘は、「長慶寺古墳を発掘して」と題する簡単な報告にまとめられましたが、専門指導者を欠いた発掘であったため、「内容は理解に苦しむところが多い」とのことです (加古川市史第四巻347-354)。 それでも、さまざまな副葬品が発掘されており、その中には「内行花文鏡(ないこうかもんきょう)」が含まれていました。 http://www.city.kakogawa.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/152/bunkazainews38.pdf わたしはこの分野について専門知識も経験もないので、これについて特に述べることはしませんが、国産のものならヤマト政権とのつながりが想像されます。中国との直接の関係はなかなか想像できるものではありませんが、平荘湖に沈んだ「カンス塚古墳」から朝鮮由来の耳飾りが見つかったことを考えるなら、大陸とのつながりの可能性もゼロではないでしょう。たとえば、白沢は、朝鮮半島の新羅からやって来た渡来人が窯焼きをしていました。この内行花文鏡から、古代における国際村上荘が想像されます。 ところで、「加古川市長慶寺古墳群測量調査報告 」(武庫川女子大学紀要. (18))には、この内行花文鏡の拓本が掲載されていますが、ただそれだけの内容で、この鏡が中国(後漢)由来のものか、国産(仿製)のものかについては何ら明らかにされていません。 この武庫川女子大学の紀要は、安田博幸を始めとする大勢の人がやって来たものの、まともな測量さえ行えなかったというお粗末なもので、ほとんど内容がありません。 現況 さて、件の古墳にたどり着くのには少し苦労します。入り口がはっきりしないからです。 ここら辺から古墳にたどり着くことができます。

養蜂場ができるまで--残置物

イメージ
「 養蜂場ができるまで--開墾 」の続きです。 一通り草刈りは終わりましたが、それで終わりというわけではありません。課題を解決すると次なる課題が見えてきます。 草刈りの次に待ち受けていたのはゴミ問題でした。わたしが借りるよりも何年も前に借りていた人が大量のゴミを残していたのです。それらのゴミは、草が生い茂っていたときには分かりませんでした。 「何かを借りたらなら、借りた時よりも綺麗にして返す」のが常識だと思うのですが、そうでない人もいます。ゴミを捨てて平気な人もいます。 あろうことか、ブルーシートがでてきました。それも1枚や2枚ではありません。一面覆っていたようです。雑草対策として敷いていたように思われます。 ブルーシートの上には落ち葉や土が積み重なっており、引っ張り上げることはできませんでした。少しの土でも全面に被さっていれば持ち上げらないほど重くなります。 引きずり出すこともできませんでした。笹が下から突き破って生えていたのです。 ブルーシートは上に引っ張り上げることも横に引きずり出すこともできませんから、端を探し出して、少し剥がし、スコップで笹の根を切り、少しずつ地面から引き剥がしていきました。 ブルーシートは一見丈夫なように思えますが、紫外線にも弱く、耐候性はそれほどではありません。長期間野ざらしになっていたためボロボロになっているところもあり、作業の負荷を高めていました。 ブルーシートの原料はポリエチレンを主とする合成樹脂です。 要するにプラスチックの一種です。 自然環境においていても腐って分解することはなく、このとおりずっと残り続けます。しかもまずいことに、バラバラにはなるのでますます自然環境に残ってしまう性質があります。 ブルーシートを残して去っていた人には大いに反省していただきたいものです。 残されていたのはブルーシートだけではありません。トタンやその他の金属類です。これらは主に鉄なので腐食するとボロボロになっていつかは自然に戻ります。何百年か後のことですが。 わずか10数年程度では錆びて汚らしくなるだけです。こうした金属類の残置物は1トン程度ありました。都台の坂を下りたところにある永和商事さんに引き取っていただき、大変助かりました。 ブルーシートや金属類のゴミがあれば、空き

上荘養蜂場のショッピングサイト

イメージ
7月1日から、ミツバチの販売を開始しました。 上荘養蜂場ショッピングサイト このブログからサイトへ移動するには、上のリンクをクリックするか、トップページ左上にあるバーガーアイコン(≡)をクリックし、表示されたリンクから移動してください。 現在販売しているのは、花粉交配用の蜂群と女王蜂のみです。 蜂の量 1枚のカウントは、巣枠の全面(表裏両面)に蜂がビッシリ付いている状態で1枚とカウントしています。もちろんピッタリ片面に1000匹(両面に2000匹)いるわけではありませんが、数えるとだいたいそれくらいいます。 2枚群なら上の巣枠を2枚、3枚群なら上の巣枠を3枚、と言いたところですが、「女王蜂がいる巣枠がたまたま蜂の数が少ない巣枠だった」という場合には、もう1枚足すようにしています。 輸送用巣箱 ミツバチの輸送には、プラスチック製の巣箱を使っています。プラスチック製ですので、水に濡れても平気です。水やりの時に濡らしてしまっても、変形したり潰れたりする心配はありません。輸送においても壊れることは(めったに)ないでしょう。 黄色の円盤は、出入り口の蓋です。 今回は2枚群の注文でしたので、蜂量調整のため、巣枠を3枚入れています。 蓋を閉め、テープを何重にも巻いて蜂が逃げないようにしました。 さらに、(あってはなりませんが)万一蜂漏れがあった場合のときのために、網袋の中に入れました。これで万全です。 また、「蜜蜂在中」と書いたラミネートを上面に貼り付け、運送者にミツバチが入っていることが分かるようにしています。 伝票ラベルや天地無用のシールは、このラミネートの上に貼られています。網の上に貼ることはできないですからね。 このラミネートには、簡単な「使用手順」も記しています。シールやラベルを剥がしてご覧ください。