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11月, 2021の投稿を表示しています

簡単に増やせるローズマリー

「 冬の蜜源植物 ローズマリー 」と「 秋に彩りを与えるコスモス 」の続きです。 2年前に挿し木にした、指ほどの大きさのローズマリーは2年で成木となり、今では水色の小花を咲かせてくれています。 増やすのは非常に簡単で、今の時期なら枝を折ってそれを地面に突き刺すだけです。こんな原始的なやり方でローズマリーの生け垣ができるのですから驚きです。 ローズマリーは、2つの点で養蜂家の味方です。第一に、花が乏しい冬の時期に蜜と花粉を提供してくれます。これだけでも植えておく十分な理由になります。第二に、ヘギイタダニに対して効果があります。これだけでなんとかなるわけではありませんが、多少の効果は認められます。 個人的には、精油の香りが非常に心を落ち着かせてくれるところが好きです。ずっと嗅いでいたいとすら思うほどです。頭痛もしなくなります。虫除けにもなります。皆さんも是非植えてみられてください。

ミツバチから学ぶ労働姿勢

冬に養蜂場に行っても、蜂の出入りがある巣箱は限られています。蜂の活動開始温度は7、8℃から(本格的には15℃から)なので、その程度の気温の時に見ても、蜂はほとんど飛んでいません。 貯えた蜜は減っていく一方ですから、少しでも働けるうちに働いてくれれば良いのですが、労働を強制することはできません。巣箱を叩けば蜂は出てきますが仕事をしてくれるわけではありません。養蜂家は蜂の自主性にかけるしかないのです。 蜂が活動できるほど気温が上がれば蜂は活発になりますが、一向に外勤に出ない群れもあります。そういう仕事をしない群れは駄目な群れなのでしょうか。 しびれを切らして、仕事をしていない群れを内検してみると、なんとその群れは他のよく働く群れよりも多くの貯蜜を残しており、さらには最近採ってきたと思われる新しい蜜も貯めていることが分かります。 その一見働いていないように見える群れは、四六時中働かなくても良いだけの余裕があったので、最も効率の良い時に集中して仕事をし、わたしが養蜂場に来るまでには仕事を済ませていたということなのです。 逆に言うと、わたしが養蜂場にいる時間も仕事をしている群れは、苦しいやり繰りをしているのかもしれません。人間の浅はかな観点からは、働いていれば安心し、そうでなければ不安に感じてしまいますが、蜂の労働観はそんなものではないのです。 蜂には、わたしに見られるために仕事をするなんていう考えはまったくありません。蜂にとって重要なのは効率性です。蜂は外勤担当だとしても、一斉に蜜を採りに出掛けるわけではありません。むしろ、空振りに終わる労働には積極的ではなく、蜜源を見つけた探索担当の蜂の報告を聞いて初めて外勤に出掛けます。 体長1.3cmの蜂が半径5、6kmの土地から蜜源を探し出すのです。人間で言えば半径6、700kmです。そのような広大な土地にすべての外勤蜂が当てもなく飛び出していけば大量の蜂蜜を無駄にすることになります。近くに豊富に蜜源があるなら別ですが、冬のように蜜源が限られている時期なら無駄打ちとなります。 探索蜂が理想的な蜜源を見つけ出せないような状況では、他の外勤蜂はなおさら見つけ出すことはできないでしょう。そのような非効率で愚かなことをするくらいなら、蜂は無理に働かずに蜜と体力を温存させることを選ぶのです。 蜂の働き方から、稼ぎ時にはしっかり稼ぎ、効率が低い

秋に彩りを与えるコスモス

「 夏から秋にかけて咲く三尺バーベナ 」の続きです。 秋の蜜源植物といえばセイタカアワダチソウですが、その影に隠れてコスモスも咲いています。 コスモスは耕作放棄地に勝手に生えてくるようなものではなく、誰かが意図的に植えなければ生えてきませんが、ところどころでどなたかが咲かせてくれています。 耕作放棄地に撒いたコスモスの種は開花に至ることはほとんどありません。アメリカセンダングサに負けてしまいます。 雑草をこまめに抜いておかないと理想的なコスモス畑にはなりません。アメリカセンダングサも重要な蜜源植物なので、わたしとしてはどちらが咲いても構いません。

「アフリカナイズドミツバチ」という訳語について

アフリカミツバチとヨーロッパミツバチを掛け合わせたら、非常に凶暴なミツバチができ、しばしば死亡事故まで発生する事態となったことは、養蜂家以外にもよく知られた事実です。 この特殊なミツバチは英語では、文字通り”Africanized Honey Bee”と呼ばれています。「アフリカ化したミツバチ」という意味です。 このミツバチの日本語訳に「アフリカナイズドミツバチ」と「アフリカ化ミツバチ」があります。翻訳は自国語(日本語)にするのが仕事です。どちらが日本語らしい訳語と言えるでしょうか。 センスのない翻訳家なら後者の「アフリカ化ミツバチ」を訳語に選ぶでしょう。「アフリカ」も「化」も「ミツバチ」も日本語であるのに対して「アフリカナイズド」は英語の音訳だからです。 「アフリカ化ミツバチ」と訳す翻訳家は、翻訳は自国語(日本語)にするという重大な使命を忘れています。「アフリカカカカカカカミツバチ」(←書き間違いではない)なんて日本語ではありません。「カ」が連続した時点で翻訳失敗です。そんなおかしな日本語はないからです。 では、「アフリカナイズド」はどうかというと、これは一見英語ですが、よくよく考えると日本語です。日本では自国語化した外来語は多く、「○○ナイズド」も立派な日本語だからです。 そのようなわけで、わたしは、”Africanized Honey Bee”を「アフリカナイズドミツバチ」と「日本語」訳しています。