今回は、皆さんもわたしも使っている「養蜂具」です。
雑草などを刈る草刈り機、つまり刈払い機は「養蜂具」といえるのかどうかについては「養蜂具」の定義が問題になります。もし「養蜂具」を「養蜂に不可欠なもの」と定義すると、養蜂具といえるものはほとんどなくなります。巣枠はもちろんのこと、養蜂箱ですら養蜂具ではないことになります。
極端な言い方を避けて一般的な言い方をしても、面布や防護服、手袋を使わずに蜂を扱う人は珍しくありません。しかし、面布や防護服、手袋を養蜂具と言わない人はいないでしょう。「養蜂具」の定義を「養蜂を行う上で使う道具」と広く定義するなら、刈払い機も立派な養蜂具ということになります。
と、長々と理屈を垂れましたが、刈払い機は養蜂場を維持する上で不可欠です。野菜を作っているわけではないので草引きの頻度は普通の農家ほどではありませんが、草刈りは月に1度くらいのペースで行っています。雨が多かったりするとその期間は伸びてしまい、雑草は大いに成長します。
農地において草を伸び放題にすることはゴミを放置しているのと同義です。そういうことは許されませんから、刈払い機は養蜂を行う上で必要な道具です。
わたしの養蜂場では、木が何十本も生えていましたから、それらを切るのに刈払い機は大活躍しました。大木も刈払い機で切れるのです。チェーンソーは買わず仕舞いです。開墾が終われば使うことはないと思われたので買いませんでした。一方で刈払い機は、養蜂を行い続ける限り必要になるでしょう。
そんな刈払い機も2年半で壊れてしまいました。シャフト(柄)がポッキリ折れてしまったのです。前代未聞の壊れ方です。しかしそれを期に電動の刈払い機に移行しました。毎回ガソリンスタンドに混合油を買いに行くのは無駄に感じられたからです。今でも電気代はかかりますが、混合油と比べるならタダ同然です。良い時代になりました。しかもバッテリーパックは刈払い機以外の電動工具にも使えます。
しかしその電動刈払い機も、わずか半年で壊れてしまいました。速やかに全額返金してくれたのは良かったのですが、そんなペースで壊れられては資源の無駄遣いというものです。