蜂の増殖は、5月前後の分蜂時期が最も容易く、分割した分だけ群れが増えるといった具合です。8月以降から失敗が増えますが、それでも半分以上は成功します。
今年に限って言うと、8月以降に生まれた女王蜂で、正常産卵できた個体は3割未満です。
単に配偶飛行中の事故で帰還しなかったということではなく、雄蜂産卵女王蜂が多いのが今年の特徴です。
もしや配偶飛行に行ったものの、雄蜂がいなかったのでしょうか。それとも酷い暑さのためなのでしょうか。もし雄蜂巣房トラップの厳格な実践により雄蜂不足になっているのだとしたら、養蜂の未来は暗いです。
それでも対応策はあります。温熱療法です。雄蜂巣房トラップ以上に手間がかかりますが、雄蜂を温存しつつダニ対策もできる最新技術です。
ヘギイタダニ対策としての温熱療法について知りたい方は、拙著『ミツバチのダニ防除』をご覧ください。