2022-02-25

獣医師はミツバチの医者ではない

獣医師は、その名のとおり、ウシやブタ、イヌやネコ(その他一部の鳥類など)といった獣の医者です。その診療業務の独占はそれら獣や鳥に限られており、決してミツバチやカイコなど昆虫の医者ではありません。日本には、昆虫の医者もミツバチの医者もいないのです。

もし、「ミツバチの医者」を名乗る獣医師がいるのなら、獣医師法を知らないか、あるいは知っていながら何か別のことを企んでいるのでしょう。

これは、裏を返すと、誰でもミツバチの診療を行い報酬をとっても良いということです。たとえば、読者がアピスタンやアピバール、その他温熱療法など合法的な方法で誰かのミツバチを治療してカネを受け取ることができる、ということです。

もちろん、ギ酸やシュウ酸や違法に輸入した薬など農水省が承認していない認可外薬を治療に使うことはできません。この点につき獣医師にはそれらの使用が許されていますが、それは特別な例外です。もちろんそのことで、獣医師がミツバチの医者になるという訳ではありません。