農文協刊『全訳 家蜂蓄養記』を読めば、『家蜂蓄養記』を現代語訳で読めますし、解説もついています。書き下し文も、校訂済の原文もついています。
それでも、写本を読んでみたい、あるいは見てみたいという人はいるでしょう。そのような方は、以下のリンクからダウンロードしたり、複写依頼を行ってください。
■国立公文書館
視聴草(28コマ目から)
■富山大学附属図書館(医薬学図書館)
■国会図書館
今のところ国会図書館は、オンラインで閲覧できるようにはしていないので、複写依頼をする必要があります。
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/search?keyword=家蜂蓄養記&searchCode=DETAIL
さて、写本で読んでみられたでしょうか。スラスラ読めた人は一人もいないのでご安心ください。日本では、古典、特に漢文が得意な人の方こそ稀有な存在です。
国文学や歴史学を学んでいる人は、なんとなく分かるでしょうが、それでも一読して理解することは不可能です。それは、養蜂に関するところを正確に理解できないからですが、根本的には、どの写本にも誤りが含まれているからです。もし、校訂されていない写本で理解できたと言うのなら、それは嘘になります。
校訂は、写本同士の比較だけでなく、引用文献まで調査しています。写本に入り込んだ誤りは、論理的に検討を加え、順序に従って取り除きました。そうして定本を作った結果が『全訳 家蜂蓄養記』ですので、是非そちらの方をご覧ください。