2023-12-22

『家蜂蓄養記』の写本を読むには

農文協刊『全訳 家蜂蓄養記』を読めば、『家蜂蓄養記』を現代語訳で読めますし、解説もついています。書き下し文も、校訂済の原文もついています。

それでも、写本を読んでみたい、あるいは見てみたいという人はいるでしょう。そのような方は、以下のリンクからダウンロードしたり、複写依頼を行ってください。

■国立公文書館

https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000031889&ID=&TYPE=

視聴草(28コマ目から)

https://www.digital.archives.go.jp/DAS/meta/listPhoto?LANG=default&BID=F1000000000000038241&ID=M2016090815061154250&TYPE=

■富山大学附属図書館(医薬学図書館)

https://toyama.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=17270&item_no=1&page_id=32&block_id=36

■国会図書館

今のところ国会図書館は、オンラインで閲覧できるようにはしていないので、複写依頼をする必要があります。

https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/search?keyword=家蜂蓄養記&searchCode=DETAIL

さて、写本で読んでみられたでしょうか。スラスラ読めた人は一人もいないのでご安心ください。日本では、古典、特に漢文が得意な人の方こそ稀有な存在です。

国文学や歴史学を学んでいる人は、なんとなく分かるでしょうが、それでも一読して理解することは不可能です。それは、養蜂に関するところを正確に理解できないからですが、根本的には、どの写本にも誤りが含まれているからです。もし、校訂されていない写本で理解できたと言うのなら、それは嘘になります。

校訂は、写本同士の比較だけでなく、引用文献まで調査しています。写本に入り込んだ誤りは、論理的に検討を加え、順序に従って取り除きました。そうして定本を作った結果が『全訳 家蜂蓄養記』ですので、是非そちらの方をご覧ください。