100万人という数字はいまいちピンときません。神戸市の人口は150万人程度です。100万人と言うと仙台市や千葉市が近いようですが、あまり身近なところではないのでこれもまたピンときません。
ちなみに、加古川市の人口は27万人弱ですが、日本の市の人口順位では上から100番目のようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本の市の人口順位
100万匹のミツバチは人間何人分?
話が逸れました。人とミツバチでは比べ物になりませんが、100万匹のミツバチとは一体どのくらいの規模なのでしょうか。実のところ、家が建つ程度の敷地で十分に収容可能な規模です。
別の観点から考えてみましょう。ミツバチ1匹の体重は約0.1gです。1円玉1枚の10分の1の軽さです。1万匹集まってようやく1kgです。ということで、100万匹のミツバチの総重量は100kgになります。ミツバチと人間とでは構造は異なりますが、筋肉と骨格でできていることを重視すると、100kgのミツバチは50kgの人間2人に相当すると言うことができます。
そのようなわけでわたしは、「100万匹のミツバチを飼うことは、2人の人間の従業員を雇うようなものだ」と考えています。
有能な従業員
「100万匹のミツバチを飼うことは、2人の人間の従業員を雇うようなものだ」と書きましたが、わたしはそれ以上だと考えています。
ミツバチは蜜集めのプロフェッショナルです。高さ十数メートルの高所にある蜜を採ることも、人には集められない小さな花の少量の蜜も集めることができます。
始業の合図をしなくても、日が昇り気温が上昇すれば自ら進んで仕事を始めますし、日が暮れてまで残業するということもありません。能率の上がらない雨や風の日には無駄な労働を避け、エネルギーを温存し、条件の良い時に集中的に働きます。
また、人間とは違ってミツバチは監視していなくてもサボったりはしません。 常に効率的にベストを尽くしてくれます。
何よりも素晴らしいことに、ミツバチには給料を払う必要も社会保険料を肩代わりする必要もありません。文句を言うこともなく完璧な仕事をし、その上給料もいらない従業員が、人間2人分。なんと素晴らしいことでしょうか。