腹側撮影法


ヘギイタダニ寄生率モニタリングの必要とシュガーロール法の欠点


ヘギイタダニ寄生率をモニタリングすることは養蜂を行う上で非常に大切なことです。

寄生率が分からないのに防除を行うことはできません。寄生率を調べずに全群に薬を入れることもできますが、特に防除の必要もなく薬を入れるのは薬代の無駄になります。そうでないとしても蜂、特に女王蜂の寿命を縮めることになります。むやみに薬を入れるべきではありません。

寄生率を調べる標準的な方法にシュガーロール法という方法があります。詳細は他のサイトに譲るとして、その方法は、砂糖が無駄になり食べ物を粗末にしているようで、というか実際にそうなので、あまりやりたくない方法です。読者のみなさんもきっと同じように感じていることでしょう。

もっと賢い方法はないのでしょうか。通常ヘギイタダニは蜂の腹側や側面に寄生しているものです。通常見えるのは蜂の背中にいる時です。背中についているのは他の蜂に乗り換えようとしている時で、めったに見られません。もし見ることができるようになったなら、それは寄生が相当進んでいる状態なので、むしろ見たくないものです。


クリアファイルケース


腹側を見る方法を考えました。透明のケースに入れて下から見るのです。

そこで、主に110円の商品を広く取り扱っている店で透明のケースを買ってきました。これに蜂を入れて下からデジカメで写せば、自宅でゆっくり腹側を確認できるはずです。


ケースを開き、巣枠から蜂を落とし直ぐに蓋をしました。蜂は飛んで逃げてしまいますからね。
蓋をする時は、挟んで殺してしまわないように気をつけました。


蓋を閉めててしまえばこちらのものです。
あまり入っていないように見えるかも知れませんが、これでも60匹も入っています。
遠慮せずにもっと落とせばよかった。


ミツバチの腹側



下のふたつの画像をクリックして見る時は、画像サイズが大きいので気をつけて下さい。
いわゆる8Kサイズの、数Mバイトもある巨大な画像ファイルです。

こうしてみると蜂の腹側がよく見えますね。
もっと透明度の高い素材だったら、よりよく見えていたかもしれません。


ヘギイタダニは写っているでしょうか?


胸部の腹側についているヘギイタダニ



蜂の腹側がはっきり見えますが、ヘギイタダニらしいものを見つけることはほとんどできませんでした。

普段から、ダニの寄生率は低いように感じています。背中についているヘギイタダニを見たことはありませんし、床に死骸が落ちているのを見たこともありませんから。今年見た翅が縮れた蜂も3匹だけです。

インターネットには、薬を入れた直後に巣門前に赤い粒のようなヘギイタダニが大量に捨てられている画像がアップされたりしていますが、薬を入れてもそのような大漁(?)を見たことはありません。見てみたい気もしますが、見たくても見れない方が良いので、見たくありません。

それでも翅が縮れた蜂がいたくらいですし、そもそもヘギイタダニがいないなんてことはありえないので、どこかにいるはずです。

何枚か画像をよく調べているうちに、ようやく見つけることができました。きっとこれはヘギイタダニだろうと思われます。やはりいるものですね。

サンプル数は400くらいないと正確な寄生率は出せません。サンプルが60匹では誤差が12%くらいで大きすぎるためあまり参考にはなりませんが、検査群のヘギイタダニの寄生率は一応1.6%でした。

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