「わたしの養蜂具――背負子」の続きです。
隔王板は、働き蜂は通過できるが女王蜂はできない格子状の隙間のある板のことです。採蜜用巣枠に産卵されると、採蜜時に遠心分離機を回す時に蜂児が飛び出て蜂蜜に混ざってしまうので、それを防ぐために、採蜜圏と育児圏を分けるために継箱との間に挿し挟むものです。
わたしがこれを用いない理由はいくつかあります。
まず、巣枠との間の働き蜂を圧死させてしまうからです。隔王板をどけるたびに心が痛みました。
次に、わたしにとって採蜜は重要ではないからです。採蜜用巣枠に卵を産み付けられていれば、それはそのまま残しておくだけです。
隔王板を使わないで困ったことは特にありません。
「わたしの養蜂具――温湿度計」に続きます。