2022-03-18

纏足の文化としての翅切り、顎切り

今回は、皆さんがやっているかもしれないが、わたしはやっていない養蜂技術です。それは、女王蜂の翅切りと、顎切りです。

女王蜂の翅切りは、分蜂や逃去防止のための技術です。翅の一部を切ることで、真っ直ぐ飛べなくしてしまう「養蜂技術」です。女王蜂が飛翔能力を失うことで、不意の分蜂や逃去を防ぐことができるというわけです。

飛翔能力を奪うこと自体問題ですが、その方法も問題です。女王蜂を不具にするのですから。一体どんな罪で、女王蜂はそんな仕打ちを受けなければならないのでしょうか?

顎切りとは、多王飼育する時に使う技術です。通常1群に女王蜂が2匹以上いることはありません。もし、女王蜂は他の女王蜂と遭遇すると、腹部を振り回し刺し殺そうとします。大人しいような女王蜂の凶暴さが垣間見られる瞬間です。

この時に女王蜂は大顎で相手を押さえ込みます。しかし、大顎の一部が欠けているとそれができず、相手を殺すことができず、結果として女王蜂は共存し、多王飼育が実現します。

女王蜂の仕事は産卵でそれに大顎を使うことはないので、実質的に大顎はなくても困ることはないのでしょうが、武器を失った女王蜂はさぞ不安なことでしょう。

ここで再度問いますが、女王蜂は一体どんな罪の故に大顎を失わなければならないのでしょうか?

翅切りも顎切りも、私にはまったく理解できません。