2022-12-16

使い切れない農地活用読本

使い切れない農地活用読本 − 荒らさない、手間をかけない、みんなで耕す』(農文協 編)が、今月12日に刊行されました。


テーマは掲題のとおりです。ケースは多岐に渡っていますが、表紙にもあるとおり、「耕作放棄地」あるいは「荒廃農地」は、養蜂場にうってつけです。というのも、一旦雑草を繁茂させてしまった農地で農作物を育てるのは、雑草との格闘になり、至難の業ですが、養蜂場は野菜を育てる訳ではなく巣箱をいくつか置くだけなので、多少雑草が生えても問題にはならないからです。それどころか、雑草が蜜源植物になって、お得でもあるからです。

また、里山付近の耕作放棄地はセイタカアワダチソウ畑になっているもので、それで養蜂が回せている面もあります。詳しくは、本誌『使い切れない農地活用読本』をご覧になっていただきたいのですが、秋の蜜源植物で樹木のものは、ほとんどなく、雑草、特にセイタカアワダチソウが頼りです。とすると、耕作放棄地の出番だというわけです。そういう趣旨のことを少し書いていますので、探して読んでみて下さい。

私の養蜂場は、原野に近い荒廃農地でした。そこに、ヘアリーベッチやヤグルマギク、レモンバーム(メリッサ)、タイム(オレガノ)、カモミール、ローズマリー、レンゲ(ゲンゲ)、カボチャなどの蜜源植物を植えています。それらは、播種はもとより水も肥料もやらずにメンテナンスフリーで毎年咲いてくれています。

私以外の養蜂家も、「耕作放棄地」や「荒廃農地」を蜜源植物栽培のために活用しています。状況や環境は人それぞれでしょうが、『使い切れない農地活用読本 − 荒らさない、手間をかけない、みんなで耕す』を参考にすれば何かヒントが得られるかもしれません。