「夏の花粉源植物ヒマワリ」の続きです。
しかし、今年のミツバチの成績は芳しくありません。7月はずっと雨、8月は高温と日照りだったため、2か月あまり蜂たちは仕事になりませんでした。その間、花も少なかったのでしょう。どの群れも疲弊しています。
苦境に立たされているのはミツバチだけではありません。今の時期はオオスズメバチやキイロスズメバチ、コガタスズメバチの来襲で大忙しのはずなのですが、これが驚くほどやって来ません。あまりにやって来ないので滅んだのではないかと心配してしまうくらいです。
スズメバチは、この2か月の肝心な時期にコロニーを拡大させることができなかったと思われます。つまり毛虫や芋虫がほとんどいなかったのでしょう。害虫がいないことは一見良いことですが、同時に薄ら寒いことでもあります。それだけ地域環境が貧しかったことを意味するからです。
実際、今年の上荘の夏は貧しかったものと思われます。木の実も熟す前に落ちているものが多くありました。花蜜がないだけでなく実もないならば、イノシシやアライグマその他タヌキやキツネはどうやって生きていけばよいのでしょうか。
次の冬はラニーニャのせいで冷え込む予想です。秋が長引けば、蜂は立ち直るでしょうし、動物たちも冬越しの準備ができるはずです。あと2か月、できれば3か月今の気候がもってくれることを願うばかりです。
「かんばしいビワの樹」に続きます。