現代農業9月号への寄稿について


現代農業6月号の温熱療法について編集局に問い合わせが多く寄せられたので、継続記事として質問に対し回答する機会をいただきました。

前回はRaspberry piを使う方法を示しましたが、それが普及の妨げになることがネックでした。そこで今回はRaspberry piを使わない方法を書きました。「機械にやらせる仕事を人間が行う」という逆転の発想で、Raspberry piがなくても温熱治療ができるようにしています。

具体的な内容については8月5日発売の本誌をご覧ください。もっとも今は温熱治療には向かない時期ですし、副作用などについては次々号で論じる予定ですので、それと合わせて読んでから行って欲しいと感じています。


温熱療法は日本では例がなく誰に聞くこともできなかったため、さまざま思い巡らし、実験し、よく観察し、試行錯誤し、なんとか一定のノウハウを確立することができました。これにより、ローコストで実践可能な完全無農薬の「ケミカルフリー養蜂」が、実際的な形で実現しました。これからは、誰でもやろうと思えば、多少の手間はかかりますが、無理のない形で薬を使わずに持続可能な養蜂を行うことができます。

現代農業9月号の紙面は限られていますが、ノウハウを凝集していますので、皆さんはわたしの失敗を「再発明」することなく、温熱治療を行うことができるはずです。

温熱治療技術は一定の形にはなりましたが、そのすべてを知った訳ではありません。温熱療法は特に天候や蜂群の規模など多くの因子の影響を受けるため、薬を入れたら終わりというものではなく、個々に日々にその過程は異なります。なので正直なところ、温熱療法は簡単でもお手軽でもないと感じています。脱化学的防除(ケミカルフリー)への険しい道のひとつといった具合です。それでも、何度か経験すれば「温熱療法」というものが分かってくると思いますし、まずまず実践しうるものなので、皆さんも体得する気持ちで温熱療法技術を身に着けていただければと思っています。

今回わたしも知恵を絞りましたが、皆さんはわたしが思いつきもしなかったようなグッドなアイデアをお持ちだったり、さらなる発見や発明をされたりするかもしれません。そういう情報を皆でシェアし互いに養蜂技術を高めることができれば、日本の養蜂の未来も少しは明るいものになるでしょう。

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