2026-06-24

「ミツバチシンポジウム in 熊野」の延期について

台風7号接近のため、6月27日(土)開催予定だった「ミツバチシンポジウム in 熊野」は延期となりました。

https://www.facebook.com/apisceranaassociation/posts/pfbid0iTWFUUkyshbmM8vpJH82ma8GQ3zyZZmT9khhLT4DkPn7sucmS8yYdscBzDbNkhiJl

取り急ぎ以上です。

2026-06-19

推薦図書としての『全訳 家蜂蓄養記』

『全訳 家蜂蓄養記』刊行からおよそ二年半が経ちました。この間、さまざまな方面から高い評価をいただき、また江戸時代の養蜂実態の理解は深められ、ニホンミツバチの起源に関する学説も変わりつつあります。

多くの図書館に置かれ、公共図書館のみならず、大学図書館や研究所図書館にも配架される栄誉に浴しています。把握しているだけでも下のような大学図書館において、学生が読むべき図書として推薦いただきました。

  • 人間環境大学附属図書館:教員推薦図書
  • 県立広島大学学術情報センター:地域資源学科選書
  • 京都府立大学附属図書館:学習基本図書(学科推薦図書)

かつて国文学の分野では、古代中世の文献に一応「蜜」や「蜜蜂」が少ないながらも出てきますが、養蜂が行われていた気配はなく、イマイチ具体的でないのが問題になっていました。一方で養蜂関係者・ミツバチ研究者が「ニホンミツバチは太古の昔から日本にいる在来種で、日本人とともに生きてきた」と自信満々に言い、マルハナバチの蜜には全く見向きもしてこなかったため、国文学者は渋々文献上の「蜜」をミツバチの蜂蜜とするか、言及しないかしてきました。

そのような状況の中、『全訳 家蜂蓄養記』によって、それらがマルハナバチ由来の少量の蜜であり、古代中世の日本にミツバチはそもそもいなかったことが論証され、古代中世の曖昧な「蜜」問題が解決されました。おそらく、この業績を評価いただいた結果だと考えています。

私はこの業界に知己はないので、直接面識のない先生方が掛け値なしに評価された上でご推薦くださったことに感謝申し上げます。

2026-06-12

匿名のAI生成の「ニホンミツバチ在来種説」の記事などについて

「ニホンミツバチ外来種説」を受け入れたくない人がいるのは分かっています。ニホンミツバチが朝鮮出兵まで日本にいなかったことは記録上も分子生物学・地質学からも明らかになっているにも関わらず、それを無視して「ニホンミツバチは太古の昔から日本にいた在来種で、、、」と言い続ける人や、分子生物学の半端な知識を用いて、あたかも「ニホンミツバチは在来種である」というのが科学的だと論じ、すぐに間違いだと分かるその珍説をネットで開陳する人もいます。

思想・良心の自由、表現の自由はあるので、誰が何を信じ何を発信しようと自由なのですが、なるべく正しいことを発信すべきですし、発言には責任をもつべきでしょう。わたしは、実名で、しかも後から書き直しできない書籍の形で「ニホンミツバチ外来種説」を唱え発信しました。

ネット上の匿名言論の問題点は、発言者に責任が事実上ないことです。言い放しができます。旗色が悪くなったら削除してなかったことにできます。編集も可能です。アカウント削除で逃げることもできます。そのように責任を負いたくない人をいちいち「論破」していっても文字通りキリがないので、ネット社会におけるコミットの程度を考える必要があります。フルコミットはできません。そんなに暇じゃないし、人生の残り時間も限られています。

AIの性能が向上したことで、それらしい文章をいくらでも生成してくれます。それを利用して「ニホンミツバチ在来種説」が正しいような文章はいくらでも作れます。そのような空虚な文章を一つずつ検討していくという生産性のない仕事はできません。

かといって、科学的にも人文学的にも根拠のない「耳障りの良い」発言を放置して良いのかという問題もあります。また、見方を変えれば一種の中傷文ともいえます。なので私は、みつばち協会さんのオンライン勉強会の要請に応じました。できれば既刊の『全訳 家蜂蓄養記』や、みつばち協会さんのオンライン勉強会の配布資料や音声を利用して自習していただければと思っています。どうしても分からなければ、真摯な問いに個別に応じることはやぶさかではありません。

皆さまにおかれましては、匿名者の無責任な発言を信じてよいのか、AI生成の文章を鵜呑みにしてよいのかをまず考えられて、その上で分子生物学も突き詰めて学び、その上で、古文献も渉猟するくらいのことをして真偽の判断を行っていただきたいと思います。

2026-06-08

串本町における「ミツバチシンポジウム in 熊野」について

 6月27日(土)午後に、串本町文化センターにて「ミツバチシンポジウム in 熊野」が開催されます。

https://kankou-kushimoto.jp/archives/8907

そこで私は、「熊野・尾呂志孫次郎の朝鮮蜜蜂から始まる日本の養蜂」というタイトルで、熊野における養蜂の歴史、すなわち日本の養蜂の歴史について1時間ほど話をする予定です。

もちろん、話のベースとしてはニホンミツバチ外来種説に基づくものですが、その論証は既にオンライン勉強会で済ませていますから、今回はそれは当然のものとして詳しくは触れずに、熊野の養蜂がどのような経緯で発展し、それが全国的なものになったのかについてお話します。

オンライン勉強会と同様に、まだ文献未公表の内容なども含みますので、最新の研究動向を知りたい方にも、驚くような内容です。

楽しみにしていてください。