2026-06-12

匿名のAI生成の「ニホンミツバチ在来種説」の記事などについて

「ニホンミツバチ外来種説」を受け入れたくない人がいるのは分かっています。ニホンミツバチが朝鮮出兵まで日本にいなかったことは記録上も分子生物学・地質学からも明らかになっているにも関わらず、それを無視して「ニホンミツバチは太古の昔から日本にいた在来種で、、、」と言い続ける人や、分子生物学の半端な知識を用いて、あたかも「ニホンミツバチは在来種である」というのが科学的だと論じ、その珍説をネットで開陳する人もいます。

思想・良心の自由、表現の自由はあるので、誰が何を信じ何を発信しようと自由なのですが、なるべく正しいことを発信すべきですし、発言には責任をもつべきでしょう。わたしは、実名で、しかも後から書き直しできない書籍の形で「ニホンミツバチ外来種説」を唱え発信しました。

ネット上の匿名言論の問題点は、発言者に責任が事実上ないことです。言い放しができます。旗色が悪くなったら削除してなかったことにできます。編集も可能です。アカウント削除で逃げることもできます。そのように責任を負いたくない人をいちいち「論破」していっても文字通りキリがないので、ネット社会におけるコミットの程度を考える必要があります。フルコミットはできません。そんなに暇じゃないし、人生の残り時間も限られています。

AIの性能が向上したことで、それらしい文章をいくらでも生成してくれます。それを利用して「ニホンミツバチ在来種説」が正しいような文章はいくらでも作れます。そのような空虚な文章を一つずつ検討していくという生産性のない仕事はできません。

かといって、科学的にも人文学的にも根拠のない「耳障りの良い」発言を放置して良いのかという問題もあります。また、見方を変えれば一種の中傷文ともいえます。なので私は、みつばち協会さんのオンライン勉強会の要請に応じました。できれば既刊の『全訳 家蜂蓄養記』や、みつばち協会さんのオンライン勉強会の配布資料や音声を利用して自習していただければと思っています。どうしても分からなければ、真摯な問いに個別に応じることはやぶさかではありません。

皆さまにおかれましては、匿名者の無責任な発言を信じてよいのか、AI生成の文章を鵜呑みにしてよいのかをまず考えられて、その上で分子生物学も突き詰めて学び、その上で、古文献も渉猟するくらいのことをして真偽の判断を行っていただきたいと思います。