ニセアカシアが開花を始めました

ミズバショウ自生地の南限を更新?」の続きです。


開花時期・開花場所


気温が非常に高くなった5月4日、都台外周と加古川ゴルフ倶楽部付近で今年最初のニセアカシアの開花を確認しました。
ニセアカシアとは、5月中旬から2周間ほどの間に白い花を咲かす、高さ10mほどの落葉広葉樹です。楕円形の葉と、固く鋭いトゲが生えた樹だといえばピンとくるかも知れません。

今の時期なら、長慶寺前の小川周辺、都台の外周、両荘苑周辺、下池付近、みとろフルーツパークから少し北に下ったところ、墓苑、斎場近くで見ることができます。


最重要蜜源植物


このニセアカシアは上荘では割とありふれているものの、普段意識することはないでしょう。それでも養蜂家にとっては最重要植物です。この樹から採れる蜜は、品質が高い上に大量に採れるからです。

上荘にニセアカシアが多いのは、都台造成時にニセアカシアの杭が用いられたからです。ニセアカシアは非常に生命力が高く、杭からも発根し再生することがあります。その再生したニセアカシアのこぼれ種が、都台を中心に上荘一帯に広がったのです。


ニセアカシアとアカシア


非常に紛らわしいことを書きますが、ニセアカシアの蜂蜜は「アカシア」の蜂蜜として売られています。しかし、5月に白い花を咲かせるこのニセアカシア(正式名称「ハリエンジュ」、学名「Robinia pseudoacacia」)は、3月に黄色い花を咲かせるアカシア(通称「ミモザ」、学名「Acacia baileyana」)とは別の植物です。
蜂蜜業界では偽装蜂蜜の横行が問題となっており、わざわざ商品名に「ニセ」を付けることがためらわれるため、「ニセアカシア」の蜂蜜に限り、市場では「アカシア」の蜂蜜として売られるようになっています。

なお、本物のアカシア(ミモザ、Acacia) の蜂蜜は売られていません。実際のところ、採ることさえできないでしょう。というのも、アカシアの群生地はめったにないからです。日本のみならず世界中を探しても、純粋なアカシア蜂蜜を採れる群生地は存在しないと思われます。また、開花時期が3月と、蜂群が十分立ち上がっていない時期であることからも、アカシアの採蜜は事実上不可能です。

一方で、ニセアカシアの群生地は至るところにあるので、純度の高いニセアカシアの蜂蜜(市場では「アカシア」の蜂蜜)を採取することは可能です。


なぜ「ニセ」なのか


正式名称の「ハリエンジュ」と呼べば良いところ、ニセアカシアはなぜ「ニセ」アカシアと呼ばれるのでしょうか。それはどちらもマメ科の植物で葉が似ているからです。アカシアのつもりで育てていたら、そうではなかったので「ニセ」アカシアと呼ばれるようになったと言われています。

ところで、当の本家本元であるアカシアの方は、「アカシア」と言う名よりもむしろ「ミモザ」という通称の方で知られているように思われます。しかし、学名でMimosaといえば、「オジギソウ(Mimosa pudica)」を指します。オジギソウの花はピンク色で、アカシアの花は黄色ですが、どちらもマメ科のため形がよく似ています。

まとめるとこうなります。


正式名称通称学名蜂蜜の商品名開花時期花の色
ニセアカシアハリエンジュニセアカシアRobinia pseudoacaciaアカシア蜂蜜5月
アカシアアカシアミモザAcacia baileyana--3,4月
オジギソウオジギソウオジギソウMimosa pudica--7,8月ピンク


アカシアの蜂蜜を買うときには


「アカシアの蜂蜜」は蜂蜜の中でも最も品質が高く、価格も他の蜂蜜よりも高いのが普通です。しかし、一部の不誠実な養蜂家はその価格差を利用して、アカシアの蜂蜜でないものを「アカシアの蜂蜜」と銘打って売ることがあります。そのような不届きな蜂蜜を避けるにはどうすれば良いのでしょうか。

まず、アカシアの蜂蜜は、ほぼ透明で薄っすらと黄色味がある程度のものであることを覚えておいてください。茶色やオレンジ、どす黒いアカシアの蜂蜜はありません。

また、国産のアカシア蜂蜜の収穫は6月以降です。市場に出回るのは早くて7月頃ですが、 人気が高いので夏の間には在庫切れとなります。あえて夏には売らずにストックさせておいて時期をずらして売る業者もいるかも知れませんが、秋や冬まで売れ残ることは通常ではありえません。

アカシアの蜂蜜を買うときには、注意して買うようになさってください。

雌雄分かれる柿の花」に続きます。

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