初夏の蜜源植物“ネズミモチ”

栗の花は、15日の嵐であらかた散ってしまいました。老け込んだ栗の穂が道路に落ちているのを目にされた方もおられるかも知れません。

栗が散った今、ミツバチはどこへ行っているのでしょうか。そのひとつにネズミモチ/トウネズミモチがあります。

「ネズミモチ」と聞いてもピンと来ないかも知れませんが、きっと見たことがあるはずです。

これがネズミモチです。





ネズミモチは生け垣に使われていることが多いですが、上荘では生け垣よりも、雑木林に生えている「名前不詳の常緑樹」でしかないかもしれません。

ネズミモチは、今の時期に花を咲かせます。どのような花かと言うと、人間の観点からは花らしくない花です。
しかし、ミツバチを始めとする訪花昆虫にとっては素晴らしい花のようで、ネズミモチに近づくと羽音がよく聞こえてきます。


名の由来


なぜ「ネズミモチ」というのかというと、葉がモチノキに似ていて、実(み)が「ネズミの糞」に似ているからです。なかなか酷い由来です。

実がなるのは晩秋ないし冬にかけてです。本当に「ネズミの糞」に似ているかどうかについてはその時にご確認ください。


地域の自然環境を豊かにするネズミモチ


ネズミの糞かどうかはともかく、この実は鳥に人気があります。冬には鳥がしばしば実をついばみにやって来ます。

ネズミモチは、初夏にはミツバチを始めとする昆虫に蜜を提供し、冬には鳥に実を提供し、地域の生き物を養っています。そのお返しに昆虫は受粉し実を稔らせ、鳥はあちこちに(糞とともに落して)植樹して回っています。ネズミモチは生態系の縁の下の力持ちですね。


ネズミモチとトウネズミモチ


ネズミモチには、トウネズミモチという種類もあります。「トウ」とは「唐」のことで、中国由来のネズモチということです。

葉の裏面に葉脈が透けて見えるかどうかで区別します。葉脈が見えるのがトウネズミモチです。上荘のネズミモチは、トウネズミモチが多いようです。

ネズミモチについては以上です。本を調べても、名前の由来と見分け方で終わってしまいます。花は観賞用ではありませんし、実も食用ではないのでそれほど深く研究されていないのかもしれません。それでも養蜂家にとってはありがたい植物です。

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