2021-07-30
ミツバチとレモンバーム
2021-07-23
昆虫たちはどこに消えた?
ミツバチの天敵にシオヤアブがいます。これによってコロニーが全滅することはありませんが、スッとミツバチに近づき捕まえて体液を吸います。逃げ足は速く、なかなか捕まえられず腹立たしい害虫です。
シオヤアブは夏に1か月ほど現れて、真夏になればいなくなります。悩まされるほどではありませんが、いなくなって欲しい類の虫です。
しかし今年はなかなか現れず、見かけるようになっても例年の半分といった印象です。昨年はオオスズメバチも、特にキイロスズメバチも数が少なく奇妙に感じていましたが、シオヤアブまで減っているのは不気味です。上荘の環境が悪化していることの証拠となると思いますが、何が原因でこうなっているのかまでは分かりません。
世界的な昆虫減少が起きている
このような昆虫の不気味な減少は上荘だけの問題ではなく、世界規模で起きています。この問題は、ナショナルジオグラフィック誌日本版2020年4月号で警鐘が鳴らされていました。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/041700245/
この原因については、世界的な温暖化現象の文脈で語られることが多く、そうなのかも知れませんが、ネオニコチノイド農薬が原因かもしれませんし、はっきりした事を述べることができないもどかしさがあります。また、原因が分かったところで私がどうにかできるものでもない無念さもあります。
2021-07-16
意外と軟弱なヘアリーベッチ
2021-07-09
圃場整備事業によって失われたもの

今でこそ田植えや稲刈りは機械で行われていますが、千数百年もの間、上荘ではそれらは牛や人手によって行われてきました。当時はそれしか方法がなかったので、圃場整備の必要はなかったのでしょうが、近代農業は機械で行いますし、また、すでにモータリゼーションの波は押し寄せていましたから、クルマや農耕機が通ることができる農道の整った四角い田畑にする必要がありました。
圃場整備は1979年(昭和54年)から1986年(昭和61年)に亘って行われました。これはわたしがちょうど小学生の頃の出来事です。しかし、そんな大事業が行われていた印象はありません。それでも、通学路に、道路側ではなく田側にフェンスが立てられたことは記憶しています。フェンスを立てるなら道路側でないと子供の安全は保たれないわけですが、それよりは田の方に入ったり落ちたりしないことが重視されたのだと思います。
上の画像は国土地理院が1965/06/09(昭40)に空撮したものです。クリックすると大きく表示されますので、ご覧いただきたいのですが、見土呂の湿地だった「水泥」以外はアートのような田ばかりです。
https://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=145449&isDetail=true
https://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=338910&isDetail=true
このような昔ながらの田園風景は、圃場整備によって無くなってしまいましたが、無くなったのはそれだけではありません。「井ノ口の清水」も無くなりました。
それは、「井ノ口村の西7、800mのところにある井坂池の下の蓮池のそばにあった」と伝承されています。「井ノ口の清水」の記事の中では、「『井坂池』もその下の『蓮池』も、どの池のことなのか見当がつきませんから、清水がどこにあったのか分かりません」と書きましたが、今の地図をにらめっこしていたので見当がつかなかったのです。その謎も、圃場整備前の航空写真ではっきりしました。
圃場整備前の該当箇所を見てみましょう。現在「心中池」とされている、みとろフルーツパーク南の池のさらに南に一回り小さい池があることが分かります。北の方の池、現在の心中池/真珠池が「井坂池」で、その南にある池が「蓮池」です。
圃場整備前の1974年と、圃場整備が始まる1979年の空中写真には、「井坂池(心中池、真珠池)」と、その南の「蓮池」がはっきり写っています。
1984年以降、清水がそばにあった「蓮池」がなくなっています。
要するに圃場整備で埋め立てられたというわけです。
このように由緒ある歴史的な清水は、経済優先の御旗の下、顧みられることなく上荘から姿を消したのでした。
2021-07-02
今年のヒマワリ

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